2017.11.29近郊河川

たぶん今年最後の釣行、と言いつつもうすでに何回か来ている。これが最後の一投と言いつつ際限なく投げ続けるのと同じである。だが行ってみて本当にこれが最後だと納得した。自宅から車で20分。でも雪は倍以上ある感じだ。幸いにも先行者(鹿)が踏み馴らした道があったのでそれをつたい河原に降りた。
雪が積もった渓流
素晴らしい景色である。釣りをしていないとみることができない景色の一つと言えるだろう。この時午前10時過ぎ。まだ空は晴れ間が見え風もほぼ無い絶好のコンディションだ。引き続き鹿が作った道をつたいポイントまで進む。
雪にできた鹿の道と竿

夏場は入れ食いだったポイントは全く音沙汰なし。夏場は尺上が数本上がったポイントもまったく反応が無い。この日はここ数日では一番天気が良く、この雪の中だが小さな虫も湧いてきていて魚の食い気は上がってきているはずだった。瀬ではなく水温が高そうな止水や流れ込みを中心に毛ばりを送り込むがアタリすらない。やはり厳しいのか...
一度入渓地点まで戻り今度は上流側へ。1週間前に尺に近いニジマスを5本あげた、ポイントが連続するエリア。だが岩の上には雪が積もり、川底は最近の荒れた天気のせいで泥と苔でぬめりがひどくものすごく滑る。
絶好のポイントが連続する雪の渓

釣り上がろうか止めようか、ちょっと迷ったその時やや下流で大き目のライズが! これはイケると確信しすぐに波紋が残る川面へ毛ばりを落とす。少し流れた後ラインの動きが止まる。間髪を入れずに鋭く竿を持ち上げる。と同時に対岸の沈下した流木が少し動いた。やってしまった... 数回竿をあおるも針は外れずやむなく川に入り対岸の流木から毛ばりを回収した。今日ここまでで唯一の魚の反応だったのだが。さらに魚は尺前後はあったはずだ。自分の未熟さを悔やんだ。だがポイントはまだ無数にある。一つ一つ丹念に毛ばりを落としつつ川を上っていくと徐々にアタリが出だした。それと同時に空は薄暗くなり始め、ぽつぽつと雨が上着をたたき出した。
開始から3時間でやっとのこと最初の一匹を釣り上げ、その後立て続けに20センチ前後のニジマスを6匹釣った。今日はボウズかもしれないと思っていたのでとりあえずホッとしたが、いずれも小ぶり。この時期は通常良いサイズが釣れるはずなのだが...それにしても食いが悪い。アタリもごく繊細なものなのでいつもより竿を倒しラインを張りぴったりアワセを行わないと口に掛からない。夏場とは全く別の釣りだ。


エリア最後の落ち込みで数匹を追加しこの日は終了。最後は頭上の枝に毛ばりを引っかけてしまいハリスを切ってしまったのでいつものように粘ることも無く潔い幕切れとなった。今シーズン最後の釣行。たぶん。たぶん。

2017.10.15尻別川水系へ

ブログへの掲載が前後しますが、10月中旬に行った尻別川水系への釣りの話です。この日の前日、釣り仲間であるFさんから時間ができたので久しぶりにどうですか?と誘いを受け、あわてて妻に許可を求めた。許可を求めてダメだったことはほとんどないが、一応の気遣いである。今回も快諾してくれた。但し、いかにも川に流されそうな人間だからそこんとこは気をつけていけとのお達しだった。
昼過ぎまでの半日OKとのことだったので遠出をすることに。Fさんが場所は任せるというので喜茂別方面へ行くことにした。実は以前から気になっていた川があったのだ。今シーズンは2度尻別川の支流に挑戦したがまともな釣果を得られず、悔しさからリサーチを進めていたのだ。リサーチと言っても北海道の釣りポイント紹介する本を見ただけだが... 昨今はどちらかというとネットの情報を仕入れることが多い。本に掲載されているポイントがどれほどの影響を持つのか私にはあまりわからない。はたして本に掲載されたポイントは多くの釣り人によって荒らされているのか、はたまたそうでもないのか、それを確かめるための釣行となった。
運転はFさん。なので主に私がだべりながらの目的地までの1時間。実はこの「だべり」が一番楽しかったりするのが単独行とは大きく違う点だ。話題は多岐に渡る。釣りや仕事、家族や食べ物など。99%がどうでもいい話なのは言うまでもない。

最初のポイントに到着。日の出直後の陽光が紅葉した木々に当たり大変美しい。これは間違いなく吉兆ですねと互いを励ましつつ入渓した。尻別川支流のP川。支流とはいえ水量の多い一端の河川だ。豊富な水量と川底のぬめりのため慎重に釣り下る。本で紹介されていた本流との合流点までの1キロ弱の区間だ。本が言うとおり深場が連続し自然河川らしさが多く残る、っぽさは満点のエリアだ。だが...なにもいない。魚の気配が全くと言っていいほどない。一度Fさんの竿にまあまあのアタリがあったのみで早々に合流地点に到着してしまう。いやーさすが尻別川っすね、という皮肉を二人で川に浴びせつつ車に戻る。さて、まだ時間はある。同じく本から情報を得たもう一つの支流に行ってみることに。
喜茂別市街から近いN川。比較的小さい川である。本によれば合流地点から魚影が濃いとのこと。先ほどの例があるので全く信用せずむっつりしながら入渓した。合流地点は低めの堰堤があり魚が生息している川であれば間違いなく魚がいるポイント。毛ばりを打つ。打つ。打つ。打つ...まったく反応が無い。「来ました!!」とFさん。何が来たんだろうかーとFさんを見ると大きくしなる竿。おぉ、魚がいた。根掛かりではない。上流下流に走る魚は対岸の私の前までも走ってきて目があった。こちらで掬いましょうかーと冗談を言うが、久々のアタリにFさんはそれどころではない。そう言った直後、Fさんの竿がピンっと真っ直ぐに...ばらしてしまったようだ。私も見ていたが尺サイズのニジマスであったことは間違いない。
私もFさんも尻別川にはまったく良い思い出がない。まともなサイズの魚を釣ったことすらない。なので今回のバラシは我々にとっては福音でった。「尻別川って魚がいるんですね!」と思わず私は叫んだ。Fさんはニヤッとしただけだが、心の中では同じことを思っていたに違いない。
その後、まだアタリすらない私に先行させてくれた。脱渓地点までは1キロ弱。幸先の良いスタートに気合いが入る。だがアタリはあれど釣れるのは5センチ程度の小魚ばかり。まぁでも今日は魚を見れたしもういいかなぁとFさんに先行を譲る。Fさんが先行し私がカメラを取り出した直後、Fさんが再び「来ました!!」と叫ぶ。

今回もニジマスのようで下流に勢いよく走りだした。10メートル程度下流にいた私を追い越し、Fさんとニジマスは仲良く川を下って行った。いいなぁ。私も魚と川下りがしたい。
釣れたのは25センチのニジマス。Fさんにとって尻別川水系での初めての1匹となった。



その後は双方まったくアタリが無いまま時間切れ。脱渓地点にはおどろおどろしいクマ出没注意の看板があった。比較的市街地に近いにも関わらずだ。さすが羊蹄山麓といったところ。行かれる方は十分注意してください。
今回の釣行、1匹はバラしてしまったが、2度まともなサイズの魚を見ることができて、私は大満足であった。やはり二人で行くと魚を見られる確率が倍になるので情報を得やすい。この日も一人だったら尻別川に対する悪い感情は変わらないままであっただろう。確実に魚はいるようです。そして本に紹介されてしまっているポイントでも粘れば魚は出てきます。

2017.10.31イワナの渓へ

9月以来となる近郊のイワナの渓へ。寒くなってきて朝起きるのがつらくなってきた。日の出と共に釣り始める予定だったが寝坊をしてしまい、昼過ぎから始めることに。とても天気が良く、絵にかいたような秋晴れの中、今年何度か入った川を釣りくだる。この川はイワナ以外は住んでいない。さらにこの川のイワナは食い気がはっきりとしていて食うときは入れ食い、食わないときは3時間アタリすらない。その食わない時にあたってしまった釣り人は「まったく釣れない川」という烙印を押してしまう、そんな川である。私は初めての入渓でよい思いをしたのでその後度々訪れたが、9月初めからアタリがピタッと止まってしまった。恐らく繁殖活動のためと思われるが、いまいち理由は定かではない。この日もあまり期待をせず、秋晴れの美しい流れを眺めるついでに釣りをする、ということでやってきたのだ。

だが予想に反し、国道から降りてすぐの支流との合流点で早々に25センチほどのイワナが釣れてしまう。一匹釣れてしまうと欲がでるもので急に期待大の前のめりな釣行となってしまう。
草木は葉が落ち見渡しが良く、熊の恐怖もあまり感じない。1キロ弱のコースを期待と共に軽快に釣り下るが、最初の1匹以来まったくアタリが無いまま1時間ほど経過。ポイントへのアプローチも雑になってくる。そんな中下の画像のポイントに到着。この位置から写真を撮っている時点でアプローチが雑なことは一目瞭然だ。川に影が落ちてしまっている。

右側の岸に上がりキャスティングが可能かどうか頭上を見上げると見事に枝がせり出している。サイドキャストで流れ込みに毛ばりを落とすが落としたかった流れより30センチほど手前に落ち、いつものようにがっくし。まぁ、打ち直すよりはましかと考えそのまま流すとなぜかラインが上流に向かって動き始める。ゆっくりアワセるとグググと反応がある。全く期待していなかった待望のアタリだ。ここ2か月ニジマスばかり釣っていたので正直物足りない引きだ。なにかこう、もっそりした引きだ。そんな感じなので大きさの目処も付かず少し泳がせながらネットに入れると、予想外の大きさにびっくり。初めての尺上イワナ(35センチ)であった。


こんな渋いイワナは初めて見た。早々に撮影をし元気なままリリースできた。もう今日は帰ろうかなと思ったが国道に出る道も無いため予定している地点まで進むことにした。途中流れがほとんどないプールで魚を目撃する。見るからにやる気のない感じだ。上流から流れてくる落ち葉やゴミにダラダラとアタックをしている。そんなのを見てしまったら毛ばりを落とさざるを得ない。数回キャスティングミスをするも逃げずにダラダラ泳いでいる。完全に相手は油断していた。ついに口先30センチ上流に落とすことに成功。イワナは口を開けて私の毛ばりが流れてくるのを待っていた。尺に少し足りないきれいなイワナであった。


その後いくつかの大場所に毛ばりを流すもまったくアタリが無いまま脱渓地点に到着。脱渓地点の橋は工事中で国道にあがる階段が設置されており余裕の帰路となった。
恒例のゴミ拾い。この日は脱渓地点の橋の下にて。

一部のドライバーにとって橋の下はゴミ箱と同義なようで、よくまとまった大型のゴミが大量に落ちています。拾って持ち帰るのはそんなに大変じゃないが、帰宅後の分別が大変な作業。せめて分別して不法投棄してほしいものだが...

2017.10.10近郊河川

この日は早朝6時から近くの川へ入る。天気は小雨混じりながらこの時期としては暖かく、震えるほどの寒さではなかった。昨夜から気温の大きな下降は無く水温も安定しているようで期待をして川に入った。
この時期、日の出直後から活性が上がることはまずなく、1時間位経ってからが本番となる。川幅がありポイントが多いエリアのため短い区間を往復しての釣りだ。往路は復路のことも考えつつなるべく場を荒らさぬよう、あまり水には入らずに竿を振った。
案の定往路の1時間はほとんどアタリも無く淡々と川を下った。折り返し地点直前にある岩の下が気になり第一投。水深約40センチ、岩のえぐれもそれほど深くない地味なポイント。写真ではわかりにくいがせり出している枝に毛ばりが当たり、不自然な落下となってしまう。今のミスでこのポイントは潰してしまったか、と思いつつ第二投。
ニジマスが出た岩陰のポイント

食いつくであろうポイントの30センチほど上流に落としたかったのだが、まさにポイントの真上に落としてしまい、ああやってしまったなと諦めかけたその時、岩陰からゆっくりと毛ばりを追う魚体が。魚体が見えるといつもの「ラインを見てのアワセ」が急に難しくなる。ここで毛ばりを見てのアワセだとニジマスの場合確実に早アワセとなる。焦る気持ちを押さえつつ魚を見ずにラインに視線を集中させた。ラインが張った。軽く竿をあおる。竿にしっかりと魚の重さがのる。竿が腰からギュイーンと音を出して曲がる。竿を立て岩陰に逃げ込もうとする魚に抵抗する。上流下流に何度か走ったのち、ロッドを持たない手でラインを手繰り、ランディングネットを構えるが再びものすごい力で走り出す。あわててラインを手放し、ロッドのしなりでその力を受け止めた。両手で竿を持たないといけないくらいの強烈な引きに、ライン切れも頭をよぎったが、最後は魚が体力を使い切りネットに収めることができた。
33センチの野生ニジマス

33センチのニジマス。私としては十分立派なサイズに何とも言えない気持ちになり、一人小さくガッツポーズをした。毛ばりはバーブレスのためネットの中で自然と外れ、手早く計測と撮影を済ませ無事にリリースできた。あまりにも魚の反応が悪かったので途中から#18というとても小さい毛ばりを結んでいた。毛ばりの大きさと魚の大きさはやはり比例しないのだろうか。いずれにせよ作戦がぴったりはまった会心の一匹となった。キャスティングのミスはあったのだが...
その後、いくつかの本命ポイントではアタリが無く、やはりいつもと違う場所に魚は居ると予想。普段は落とさない浅場で20~25センチのニジマス5匹を加え、釣りを終え入渓地点へ戻った。
実釣2時間、約1キロほどの初秋の釣行であった。
竿を仕舞ってから車までの間、恒例のゴミ拾いウォーク。この日の収穫。ゴミは分別してゴミ箱へよろしくです。
釣り場のゴミ拾い

2017.9.20近郊河川

日に日に寒さが増してきた。この日は今までに入ったことがない渓に行くことに決め、午前中は自宅で仕事をし午後から出向くことにした。午後にしたのはやはり熊が怖いからだ。深い渓谷になっているエリアのため万が一遭遇してしまうと逃げ場がない。
林道沿いからは入渓が困難。20メートルほどの絶壁に囲まれているエリアである。あらかじめ地図で確認しておいた沢を伝い降りることにした。ホイッスルを吹きまくり、手を叩く。ド派手な入場である。想像していたよりも険しい道のりではなく最近人が踏み入った形跡もある。5分ほどで谷底に立つ。案の定車から投げ捨てられたであろうゴミがあちこちにあるが、釣り人が残したであろうごみはなかったため期待して準備にかかる。
降りてきた沢との合流地点に第一投。逆光で何も見えない。だが気が付けば竿がしなっている。手に心地よい振動が伝わる。早速アタリだ。そんなに大きくはないと判断し、場を荒らさぬよう泳がせずやや強引に岸に寄せた。23センチのニジマスだった。普通のサイズのため写真は無い。同じ場所でまだ出ると考え数回毛ばりを落とすも反応はない。
沢との合流点から、さあどちらに行こうかと考えたが、やはり熊が怖い。近くに施設が数件あるがいずれにも熊の目撃情報が上がっているようだ。こういうときは人間の感は冴える。人間も十分動物だ。悪い予感に従うことにし、上流下流とも最初の大場で引き返すと決め、まずは上流から。だが浅いトロ瀬が続くばかりで大場が無い。トロ瀬で1匹20センチほどのイワナを釣り上げ引き返すことに決めた。この川でイワナはとても珍しい。比較的腹部の黄色が少ない精悍で美しい個体であった。
瀬から出た綺麗なイワナ

沢との合流点に戻り下流に足を向ける。先ほど逆光でまったく見えなかった深みと思われた場所は実際はごく浅い瀬であった。水深15センチ程度。良く見えないからこそ毛ばりを落とせたのかもしれない。見えない方がいいことも多いのだ。
釣り下ると右手に藪が生い茂る湿地が広がってきた。いかにも熊が居そうである。自分の存在を知らせつつ集中が途切れながらも竿を振り続けた。数回アタリはあったが全てバラしてしまう。
熊の気配がする渓谷


そして最初の大場に到着。ここで3回投げたら引き返すことに決めた。落ち込みとなり水深は2m位ありそうだ。ポイントよりも上流の流れ込みに毛ばりを落とし、水流にわざと飲み込ませ中層に流し込む。ラインは半分ほど水の中に入り、流れに合わせて手を伸ばし竿を送る。腕が疲れてきたので左手でひじを支える。流れていたラインの動きがピタッと止まった。ゆっくり竿を上げるとグググっと応答。その応答で魚の大きさがわかってしまった。小さい。だがよく走り十分に楽しませてもらった。20センチのニジマスであった。
早々に針を外し竿をたたむ。荷物を全てバックパックに仕舞い足早に今来た道を戻った。
この川は上流にダムがあり、一度岩が水を被っているためぬめりが多くよく滑る。途中何度も足を滑らせ転倒しそうになった。一人で小躍り状態。
入渓した沢まで戻り恒例のゴミ拾い。それにしても異常にごみが多い。沢を見下ろす林道はキャンプサイトへ通じているため観光客が多いからなのか。パンパンの大型のゴミ袋も数個あり、到底拾いきれる量ではなかった。車の近くに落ちていたごみを少しだけ拾い、次回ゴミ拾いだけをしに来ることにした。
釣り場のゴミ拾い

あと川の中でルアーを拾った。ラインも付いていたが...太すぎやしないか? 私のテンカララインよりも太い。6号はあるか? この川ではいい所1号4ポンドぐらいじゃないと釣れないのでは...とルアーマンにツッコミ今日の釣行は終了。実釣2時間。夏の終わりと熊の気配を感じさせる一日であった。